概要
問題を発見し、解決法を考え、メリットやリスクを総合的に比較して意思決定することは、ビジネスの基本です。一連のプロセスにおいて、見落とされがちな点や間違いやすい点に注意喚起してくれるフローがあれば、問題解決と意思決定の品質が高まります。
さらに加えて、自分が導き出した最終判断を厳重にチェックして、思いこみや裏づけの不十分な点を存分に洗い出せば、綿密に考えたうえでのリスクテークが可能になります。問題解決と意思決定では、そのためのプロセスとスキルを学びます。
学習内容
前半では問題解決と意思決定の一般的な流れを学びます。問題の大小を問わずに応用可能な手順を知り、フレームワークにそって自身の職場の問題特定から、解決の優先度決定、解決策の策定やリスク評価に至るサイクルを体験します。
プログラム後半では、本サイトでご紹介している「精密に考える思考のツール」を学びます。前半で考えた問題を多面的かつ厳密にチェックして、問題解決と意思決定の質を向上させます。それによって問題の定義、問題の本質、前提条件やリスク評価など、あらゆる側面を精査します。
特徴
- 短時間で密度の高い思考
一見、問題解決しているつもりでも、複雑すぎる手順やプロセスは、思考を散漫にしてしまいます。本当に考えるべきことに考えるエネルギーを集中できるよう、シンプルで直感的なプロセスが重視されています。 - シンプルなフレームワークと、鋭い思考を可能にする思考法の組み合わせ
第一段階でおおよそ練り上げた問題解決と意思決定の方向性を、精密に考える思考のツールを用いて鋭く精査します。無意識の思い込みや論理の矛盾を鋭く洗い出して、リスクが小さく効果が大きい解決策を策定するのに効果的です。
こんな人材開発トピックや組織課題に効果的です
トピック
ロジカル、クリティカル、質問、分析力、問題解決、意思決定、判断力
組織課題
- 問題があるのは、自分の無能さを認めることになると思い込んでいる人もいて、問題解決が実行されない。
- 問題の原因や解決策を分析して方針を決めるのは上司の役割だと皆が考えていて、誰も主体的に考えようとしない。
受講者からのコメント
- グループワークに偏ることがない内容なのが良かった(商社)
- 上長や上級職へ、7つの質問とカテゴリーを使って、質問してみようと思います。(指摘、反発ととられないように)
- 問題解決のために考えるべきこと、準備しなければならないことが分かった。
- 日々の問題解決のために、今回学んだ手法を活用し、課の運営をより良くしたい。
- 人の脳の仕組みや思考回路を知った上で会話ができるようになったこと(が有益だった。)
- 自らの解決策のあいまさが明確になり、精密に考える機会となった。
- 部内のアイディア出しにマンダラートを使ってみたい。(商社)
- 次期、長期経営計画のテーマに活用したい。
- 多角的な切り口と視点がある程度身についた。(商社)
- 想定質問とそれに対しての回答を自分で想定して書くトレーニング(が有益だった)
※ ご本人様の希望により、業種を表示していない場合があります。
仕様
対象者 : 大小を問わず問題を発見し、解決策を打ち出して結果を出すことが求められる方
所要時間 | 2日 |
実施形式 | インハウス(講師派遣型) |
プログラム
日時 | 1日目・2日目 / 9:00~17:30 |
内容 | <1日目> 1. 問題解決と意思決定を妨害する脳のしくみ 不安を生み出すもの/メンタルモデルと認知のプロセス 2. 問題解決と意思決定のプロセスとステップ 現状を分析する/原因を分析する/解決策を決定する/未来を予測する と意思決定では、そのためのプロセスとスキルを学びます。 <2日目> 1. 問題解決と意思決定を精密にする手順 分析に必要な7つの質問のカテゴリー/精密な回答が優れた思考を生み出す/一人で分析する/グループで議論する |