課題

三井物産株式会社様の関連会社では、従来、本店からの出向者が管理職を担ってきました。
しかし近年、関連会社の売上構成比が以前より増加したこと、さらに、変化の激しい市場環境下において組織を強くしていくためには、それぞれの会社のプロバー社員からリーダーを輩出していく必要があるという声が強まっていました。この組織的背景の中で、次世代を担う関連会社の中堅層を対象にしたリーダーシップ育成の必要性が高まっていました。

ソリューション

三井物産株式会社グループ全体の人材開発を担う三井物産人材開発株式会社様は、ゼンガー・フォークマン社が提供する研修コースの背後にある膨大なデータの信頼性に着目されました。加えて「飛びぬけたリーダー」研修では、強みを重視するというコンセプトと、個々人がどのように行動すべきかアクションが明確になること、また「精密に考える思考のツール」研修では、垣根を越えて影響力を発揮する際の基本となる、緻密で網羅的、戦略的な思考を強力にサポートする点に関心が寄せられました。関連会社におけるリーダーシップ開発のねらいが、自ら人を巻き込み、新しい世界を切り開いていく人材の育成であったことから、トライアル実施を経てこの二 つのコースが中核に据えられました。
同時に、上司が部下の研修内容を理解して受講者の成長を支援してくれることが極めて重要だとの考えから、上司向けビデオを用意し、上司と部下の方向性を合わせるための面談を随所にセッティングするなど、一過性の研修で終わらせないための多くの工夫が施されました。

結果

ここまでの参加者からは「360度調査のコメントに励まされた。もっと能力を伸ばしたい」、「これから何をすべきかわかった。まずは愚直にやってみたい」などの声が返ってきています。
受講者の上司からも「部下が周りのメンバーを巻き込めるようになった」「行動に変化が表れている」というフィードバックが得られています。

2019年10月、「飛びぬけたリーダー」開発企業CEOのジャック・ゼンガー博士が来日しました。その際、三井物産株式会社グループを代表して本研修を企画された三井物産人材開発株式会社のシニア・マネジャー濱田一人様との対談が行われました。
対談内容は以下の『日本の人事部』のサイトにてご覧いただけます。ぜひ併せてご覧ください。
https://jinjibu.jp/article/detl/attnrept/2204/