概要
組織におけるキャリアは、組織の状況と、自分の好き嫌いや強み・弱みの要素が交差するなかで前進します。このコースでは自分を取り巻く環境が変化して働き方や考え方を変えるべきときや、キャリアが次のステージに進む転換期には、外部環境の分析と自分の能力や役割、関心事のたな卸しが必要になることを学び、今後の方向性や役割や目標を再設定します。
キャリア・ベストには属性やキャリア・ステージが異なる中堅、女性、シニア向けに、3つのバージョンがあり、それぞれの身近な課題を取り上げます。
学習内容
初めに、ほとんどの人のキャリアには、大きく4つの特徴的なステージが存在することを学習したうえで、セルフ・チェックによって自分が今いるステージを特定します。研究から明らかにされたそれぞれのステージにおける仕事の進め方と、果たすべき役割や責任について学びます。さらに職場の環境分析と、自分の関心 事や強みを加味して総合的に俯瞰することで、今後の自分がフォーカスすべきことを見つけます。
中堅、女性、シニアなど属性が異なるグループはそれぞれ特有の困難に直面することが多いことから、一般的なものを取り上げてチャレンジの方法を考えます。
特徴
- キャリアのステージは行ったり来たりするもの
ハーバード大学の教授たちが数十年前に提唱したキャリアのステージは、今もキャリアを考える際の枠組みとして有効であると考えられています。キャリアのステージは常に一方向に進むわけではなく、状況に応じて行きつ戻りつすること知ります。 - 情熱を注げる領域を自覚することの大切さ
質問に答えながら自分の内面と向き合うプロセスを通して、自分が気づいていなかった興味と関心の領域を明らかにしていきます。 - キャリアの前進は広い意味でとらえるべきもの
キャリアのステージは、職位によって前進するのではなく、所属する組織への貢献度の大きさに応じて前進します。
こんな人材開発トピックや組織課題に効果的です
トピック
キャリア、キャリア開発、リーダーシップ、シニア、女性、中堅
組織課題
- 中堅からリーダーへ、リーダーからセカンドキャリアへ、など、キャリアの節目で役割が大変化するとき、キャリアをスムーズに進化させたい。
- 管理職を目指すのか、目指さないのかも含めて、女性が自分のキャリアについて考える機会が欲しい。
受講者からのコメント
- ステージの考え方を知ることで、目指す姿が明確になった
- データを取ってみることで、自分が情熱を感じていることが何なのか、改めて強く感じた
- 中長期と短期の目標を整理できて、めざす像は間違っていなかったと実感できた
- 自分のキャリアで悩んでいることがあった。結論は簡単に出せないが中長期的な視点で考えたとき、この悩みを解決できないと先に進めないと気づいた。どのステージに進むのか戻るのか、しっかり考えたい
- 環境変化を見据えて自分の役割を見直すことで、今後のやるべきことが見えてきた。行動計画を完成させて、実行する
- どのようにキャリアを考えて、構築していけばよいかわかった
- 自分のキャリアをステージで考える枠組みを学べた
- 自分のキャリア・ベストと将来的に必要なスキルや知識が一致していないことに気づいた
- 自分の内面を棚卸して、文書で整理できた
仕様
対象者 | キャリア開発に取り組む方、今後のキャリアの目標を設定したい方 |
所要時間 | 1日 |
実施形式 | インハウス(講師派遣型) |
プログラム
プログラムは中堅、女性、シニアに共通ですが、それぞれのグループによって時間配分やコンテンツが若干異なります。
日時 | 9:00~17:30 |
内容 | <午前> 1. イントロダクション 2. 組織で必要とされるハイパフォーマーとは? 3. 35歳がハイパフォーマンス成長曲線の曲がり角 4. 貢献の4つのステージ <午後> 1. ステージの移行 2. 役割・職務の棚卸 3. 環境変化を予測する 4. 環境変化を見据えて役割・職務を書き直す |