The world is perfectly aligned to get the results we are getting.
(世界は私たちが今得ている結果を得るように完璧に整えられている)
半世紀以上も前に聞いた言葉です。
私たちが直面する問題は、周囲の環境から生まれるべくして生まれたものだというわけです。
この言葉に従って考えると最近よく聞く、デジタル・ネイティブ、つまりミレニアル世代やそれに続くZ世代は、自分の好みを追及するし、我慢を知らないし、組織人として育成が大変だという悩みの原因は、少子化やIT進化やコロナによる在宅ワークだと言うことになります。
ミレニアルやZ世代はそうした環境の中で育まれたので、その通りです。
でも、その世代にとっては、ITや少子化同じくらい、彼らを取り巻く大人たち(筆者を含む)も、周囲の環境の一つだったはず…と考えると、おかしくなってしまいました。若者たちの言動が問題だと思っていたら、自分たちの言動が若者たちの問題を生み出した元凶だったというわけです。
皆が同じ行動をする方がよい、規律を重視する方がよい、自分ではなく皆の意向を重視する方がよい…と私たちが思い込んでいるから、考え方が異なる新しい世代に対して、余計育成が難しく感じられるのでしょう。