学校の厳しすぎる校則を見直す際に、
生徒の意見を聞き、
生徒同士の対話を通じて、
できるだけ自分たちで新しいルールを考えてもらう。
そんな取り組みが紹介されていました。
ところが、対話をすればするほど、さまざまな意見や事情が出てきます。
考慮すべきことが増えた結果、意思決定を延期して、
さらに対話を続けることになったそうです。
これは、対話がうまくいかなかったという話ではありません。
むしろ、それまで見えていなかった事情や異なる意見が表に出てきたという意味では、
対話は機能しています。
ただし、ここから別の問題が生まれます。
いつまで対話を続けるのか。
対話の効果と効率
学校でのこの取り組みは、
子どもたちの自律的な思考を促すという意味でも、
大切な経験だったのだと思います。
しかし、これが企業の中なら、少し事情が違います。
異なる意見を十分に聞かなければ、
重要な情報や異なる視点を見落とすかもしれません。
一方で、さまざまな事情を考慮し、全員が納得するまで対話を続けようとすれば、
意思決定に時間がかかります。
仕事では、いつまでも意思決定を延期できるとは限りません。
多様な意見を取り入れることには価値があります。
しかし、意見や事情が増えるほど、対話には時間がかかり、意思決定も難しくなります。
企業では、十分な対話と、必要な時間内に仕事を前に進めることの両方が求められます。
多様な意見を取り入れることと、効率よく意思決定することは、
必ずしも自然に両立するわけではありません。