Case Study 2
成果は出しているが、組織を壊していたリーダーが変わった理由
自分の影響に気づいたとき、行動と周囲の見え方がどう変わったのか
成果は出ているのに、なぜか組織が壊れていく。
このケースは、そうした矛盾を抱えたリーダーに起きた変化の事例です。
背景
このケースは、特定の役職に限らず、
さまざまな階層で見られる問題の一例です。
ある組織で、
高い専門性と実績を持つリーダーがいました。
- 会社の中核となる商品開発に不可欠な存在
- 成果は明確に出している
- 経営層からの評価も高い
一方で
- 組織のルールを軽視する行動
- 部下に対する厳しい言動
- チームとしての動きの欠如
こうした点が重なり、
組織として深刻な問題が生じていました。
- 人が育たない
- 離職が続く
- 周囲との関係が悪化する
しかし、
本人の能力が高いため、簡単には手放せない
組織として、
「このままではもたない」
しかし「失うわけにもいかない」
非常に難しい状況でした。
本人の認識
本人にも一定の問題認識はありましたが、
- 「自分は成果を出している」
- 「多少の問題は仕方ない」
という認識がありました。
能力が劣ると感じる相手に対して、
対等な関係を築く意識が弱い
そのため
自分の影響の大きさを十分に認識していない状態
取り組み
単発の研修ではなく、
- ワークショップ(講義・ディスカッション)
- 個別コーチング
- 継続的な対話
これらを組み合わせたプロセスで進めました。
当初は、
- コンサルタントを軽視する態度
- 表面的には対応するが本質には向き合わない
- 言葉で切り抜けようとする
そうした様子が見られました。
転機となった瞬間
継続的な対話の中で、
行動と言葉の矛盾
意図と結果のズレ
を丁寧に扱い続けた結果、
ある時、本人が
「〇〇さんのことは、ごまかせないな」
と口にしました。
これは
自分の状態に向き合い始めたサインでした。
その後の変化
そこから徐々に、
- 自分の弱さを言葉にする
- 部下との関わり方を見直す
- チーム全体を意識した行動をとる
行動が変化していきました。
そして
- 部下からの評価が大きく変化
- 「安心して関われる」「信頼できる」という声
- 組織としての雰囲気の改善
周囲の見え方が大きく変わりました。
このケースから分かること
このケースでわかることは、
スキルや知識の問題ではなく、
自分の行動が周囲にどう影響しているかの認識、
見え方が変わったとき、
行動が変わり、関係が変わる
その結果、組織も変わっていきます。
最後に、
このような変化は、
特定の役職や一部の人に限ったものではありません。
現場では、
認識のズレが行動や関係に影響しているケースが
さまざまな階層で見られます。
そして、
そのズレに気づいたとき、
変化が始まることがあります。
人が変わるときに何が起きているのかについては、
「現場のよくある問い」でも解説しています。