上司の役割
以前、「世界は私たちが今得ている結果を得るように完璧に整えられている」という記事で、
人の行動は本人だけでなく、
その人を取り巻く環境からも影響を受けている、
という話を書きました。
これは、人材育成でも同じです。
研修で学んだことを職場での行動につなげるうえで、上司の関わりが重要であることは、
以前から多くの研究で示されてきました。
たとえばロバート・ブリンカーホフらの研究でも、
研修の前後に上司が関わった場合、
学んだことが職場でより活用されるという結果が報告されています。
私たちが人材育成を考えるときにも、
研修を受ける本人だけでなく、
その人が職場に戻った後の環境にも目を向けるようにしています。
たとえば、若手社員の働き方や行動を変えたいという場合に、
若手本人だけでなく、その上司にも働きかけることがあります。
一見すると、少し遠回りに見えます。
しかし、
研修で学んだことを試す機会をつくったり、
新しい行動を後押ししたり、
ときには反対に、以前の行動へ引き戻したりするのも、
日常的に接している上司や周囲の人です。
そう考えると、変わってほしい本人にだけ働きかけることが、
いつも一番の近道とは限りません。
変わってほしい人だけが、育成の対象とは限らない
上司や周囲の人まで含めて考えてみると、
一見遠回りに見えるところに、
変化を支える重要な働きかけが見つかることがあります。。